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2010年 02月 12日

「今回の旅で私がお供に抜擢されたのもそこにある。伊達藩と加賀藩、この両雄藩が今でもキリシタン信者として結ばれているとしたら天下の大事じゃて。」
「そこで、仙台では何かをつかみましたか。」
「さすが伊達様よ、我らの情報は筒抜けでな。大っぴらに、どうぞなんなりとお調べ下さいというところでな。大手門からすべて見ることができた。」
「成程、ところで城以外はどうであった」
「あの松島では、瑞厳寺が狙いどころでな。隅々まで検視をというところだったが、そこは加賀藩同様、事前に手は打たれているだろうから何とも言われぬが、円通院の霊廟三慧殿には、我らにはわからぬ異国のもので飾られていた。左様、お主たちの南京焼にも何か共通する雰囲気を感じたが、何せ、政宗公、家康公のお血筋の眠っておられるところでな。その上、あからさまにあのように見せられては、我らの恐れいるところで遺憾し難い。」
「加賀様同様、今は過去の遺物というところか。」
「何れの藩も同様でな、異のあるところは三代までか。」
「しかし、念には念をとの、さるお方の御依頼がある。」
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by hirai_tom | 2010-02-12 00:40

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