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2010年 06月 18日

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 曽良、泉屋に戻る。
「よい処に帰って参った。北枝も聞いて欲しいのだが、何時までも此の地に御厄介に成る訳でもなし、そろそろ腰を上げねばと思いながら今日に至ってしまった。折よく、小松からの誘い。町衆への添削も一段落過ぎ、ここらが潮時と思う。此の後、吾等三人が一処に会す事も無かろう。此処は吾ら三人で“歌仙”を巻こうと思うのだが。」
「師匠。それは願っても無い事に御座います。実の処、拙者の方も此れ以上皆様方に迷惑をお掛けする訳には参りませぬ。小松には戻らず先を行こうと思って居りました。」
「御師匠。三人で歌仙を巻けるとは想っても居りませんでした。さぞや加賀の衆が羨む事で御座いましょう。」
「さすれば、明日は、曽良への餞別の歌仙と致そう。」      
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by hirai_tom | 2010-06-18 19:21

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