10-14   

2010年 06月 02日

「焼物の釉薬に関しては定次の右に出る者は先ずは居りません。至る処の鉱物を知り尽くしております。特に、この奥山は特殊な地層で御座います。九谷の手前には鍾乳洞が在る位ですから石灰も取れますし、松林・山法師(イッツキ)の灰と釉薬の材料は事足ります。其の上、透明度を更に増す為に動物の骨も使います。」
「流石は後藤。“九谷やき”は後世に残るがお主等の技術は加賀では途絶える事に成るやも。」
「はい、その才次郎定次も昨年の師走に亡くなり、吾等の役目もそろそろかと。」
「それは、神谷様もさぞ、お弱り為された事と。」
「はい、一昨年の神谷家の茶会は其れに先立っての集りに御座いました。」
「伴天連の集まりではなかったか。ワッ、ハッハア」
[PR]

by hirai_tom | 2010-06-02 10:00

<< 10-15 1o-13 >>