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2010年 04月 25日

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「さあて、その“道明”なる御人じゃが。」
「はい、先ずは、其方の橋を渡りましてからに」
露出した岩塊を結ぶように三本の丸太が架けられている。覗き込むと、深く澱んだ碧が揺ったりと流れている。
「可なり深い様じゃなあ、この淵は。」翁、橋の中程で流れを覗き込む。
橋を渡ると、岩塊を階段が削っている。十段余り上ると、川筋に沿うように道が付けられていた。十間余り右手上流に向かうと、左方に本流に注ぐように瀧の音。小路に溢れる滝壷からの流れを飛び石が補い道につなげている。幾つかの石の上には、洗い終えた衣類の盛られた竹籠が見られた。浅瀬に興じている娘達の物だろう。
瀧の右脇には不動明王が祀られている。
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by hirai_tom | 2010-04-25 14:06

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