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2010年 03月 21日

「隠れ十字も絡んでいるのか。」
 「奥山では確かに“島原・天草”の匂いはする。宇城・小西・使徒、又、田の字銘も多
い上に、中の十字が田字から抜かれていたりもする。」
 「かって、利常公が遥か天草から樫の種を取り寄せ、此の地に植えたとは妙な話と思わんか。」
「この千束瀧の上、十五町ばかりに今一つ瀧が有る。女郎ヶ瀧と云うて、まるで蜘蛛の糸が垂れている様でな。そこから一山越えると在所が在る。色々と不可思議な里でな。何かと加賀様が力を入れておられる。一の原・二の原・三の原と奥が深い。鉱山も有る。祭りには木偶まわしで賑わうほどでなあ。左様、“馬のまき”と云う淵の平らにその樫の林があるにはあるが、天草の種まきとは・・・あるいわ、人の事やもしれん。」
 「九谷の社では、宇城太郎、三太郎等と如何にも“宇喜多”“サンタ”を想わす銘を目にしたが」
 「水守の社にも同様のものが奉納され、“喜多”何某と在りましてな、二社を合わせば宇喜多と成ります。何せ御家老様は宇喜多秀家殿の御孫様ですから、何が在っても不思議は御座いませぬ。」
 「前田家は隔年毎、宇喜多様の流されました八丈島に食料を送られておられるとか。豪姫様を始め、宇喜多様のご家中には洗礼を受けた方々が多いですからな。此方にお連れせぬまでも御霊を移されたやもしれませぬな。」
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by hirai_tom | 2010-03-21 01:08

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