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2010年 03月 11日

「その真坂でな。権之佐の情報では、酒井田家はどうも、キリシタン大名の地を渡り歩いている。そこで、父は弥三(耶蘇)右衛門として酒井田円生の許へ、と云う事になりました。」
 「成程、左様な御事情が御座いましたか。しかし、驚きましたなあ、我等の知る所では、後藤様の南京焼と、あちら様の物とでは、ちと、異なると思われましてな。」
 「流石、宗匠。御指摘は最もで御座います。さあて、其処の所で御座いますが、同じの様で、ちと、異なる南京焼が今一つ御座いましてな。“姫谷”で御座います。これらは皆、吾等の祖が噛んで居ります。」
 「これは参りましたわい。わっはっはあ、左様左様、それぞれが違わなければ意味がない事よなあ。それが、お主の口癖“所変われば品変わる”と云う事か。参りましたなあ、曽良。」

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by hirai_tom | 2010-03-11 21:34

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